タイへ入国、及びタイから出国する際は、Thai Immigration Bureau が発行する Immigration Card(タイ出入国カード/イミグレーションカード)と呼ばれる用紙に記入・提出が必要となります。飛行機の中などで、書き方に戸惑っている方を良くみかけますので、書き方ついてチョット解説します。
出入国カードはタイに向かう飛行機の中で配られます。(イミグレーションの手前にも置いてあります)用紙は英語で書かれているので初めてみると意味が分かりにくいです。機内などだと、スマートフォンが使えない場合もあるので、英語を翻訳できなかったりしますので予め書き方を控えておくと良いと思います。
タイ出入国カードは、表面の左側が出国カード、右側が入国カードとなっており、裏面にも記入欄があります。
タイ出入国カードの書き方
■DEPARTURE CARD (左側の「出国カード」部分 書き方)
① Family Name(苗字)
② First Name and Middle Name(名前)
➂ Date of Birth(誕生日) dd(日) mm(月) yyyy(西暦年)
④ Passport No.(パスポート番号)
➄ Nationality (国籍)JAPAN
⑥ タイを出国するときの飛行機(帰りの便)の便名
※飛行機なら航空券に書いてある便名を書けば良いです。
➆ Signature(署名) ※パスポートと同じ日本語でOK。
■ARRIVAL CARD (右側の「タイに入国時に書くカード」)書き方
⑧ Family Name(苗字)
➈ First Name and Middle Name(名前)
⑩ Middle Name(ミドルネーム) ない人は”NIL”と記入するか空欄でOK。
⑪ 性別 □Male(男性) □Female(女性) 該当する方へチェック(V)を記入
⑫ Nationality(国籍)
⑬ Passport No.(パスポート番号)
⑭ Date of Birth(誕生日) dd(日) mm(月) yyyy(西暦年)
上記見本は1970年4月21日生まれの場合。
⑮ Flight Vehicle No.(タイに乗ってきた飛行機の便名)
※飛行機で来たなら航空券に書いてある便名を書けばよいです。
⑯ Visa No.(ビザ番号)
※なんらかのビザを取得している場合はビザ番号を記載。無い場合は空欄でOK。
⑰ Occupation(職業)
例 OFFICE WORKER(会社員)、EXECUTIVE OF BUSINESS FIRM(会社役員)、PRESIDENT OF BUSINESS FIRM(会社社長)、LOCAL GOVERNMENT OFFICIAL(地方公務員)、PROPRIETOR(個人経営者)、HOUSEWIFE(主婦)、STUDENT(学生)、NONE(無職)
⑱ Country Where You Boarded (便の出発国)
タイに来た便が出発した国です。日本発の飛行機なら、JAPANと書き、もし他の国から来た場合はその国名を書きます。
⑲ Purpose of visit(旅の目的)
例 Tourism(観光)、Business(商用)、Incentive(会社の慰安旅行)、Education(就学)、Conventions(国際会議や大会)、Employment(就労)、Exhibitions (博覧会・展示会)、Transit (乗り換え)
※観光で来た場合はHolidayにあたります。会社の出張ならBusiness(商用)を選びます。Education (タイの学校に入るため)やEmployment (タイで勤めるため)を選ぶと就学ビザや就労ビザがないと入国許可されません。また、将来タイで暮らしたり事業をするために視察や物件を見に来た、とか学校を探しにきたという場合は、なんらかの証明書類があるか英語やタイ語で細かい説明ができないなら、下手に「商用」や「勤める」「学校」などを選ぶと、質問攻めにされるので、観光(Holiday)を選んでおいた方が無難です。
⑳ Length of Stay (滞在日数)
ビザなしの場合は上限は30日までです。それを越える日数を書くと不受理になる可能性がありますので気を付けてください。もし日程が決まっていなくても、30日以内の適当な日付を記入しておく方が無難です。
㉑ City/State Country of Residence(居住都道府県・居住国)
㉒ Address in Thailand(タイでの滞在住所)
ご滞在予定のホテル名だけでOKです。泊まるホテルはこれから決めるという場合でも空欄などにすると、うるさく聞かれるので、適当なホテルの名前を書いておくと良いと思います。
㉓ Telephone(タイで繋がる電話番号)
無ければ日本の電話番号書くなどして、空欄は避ける方が良いでしょう。
㉔ E-mail(Eメールアドレス)
㉕ Signature(署名) ※パスポートと同じ日本語でOK。
パスポートに書いてあるサイン(日本語でOK)
<裏面について>
裏面にも記載欄があるので忘れないで下さい。該当する方へバツ(X)、もしくはチェック(V)を記入して下さい。
① Type of Flight(フライトのタイプ) Charter(貸切便) Schedle(定期便)
通常はSchedle(定期便)です。
② Is this your first trip to Thailand?(タイへは初訪問か?)
YES(初訪問) NO(訪問歴あり)
③ Are you traveling as part of a tour group?(ツアー旅行か個人か?)
YES(ツアー) NO(個人)
④ Accommodation(宿泊先)
Hotel(ホテル)、Friend’s House(友人の家)、Youth Hostel(ユースホステル)、Apartment(アパート)、Guest house(ゲストハウス)、Others(その他)
➄ Next city/Port of disembarkation(次の目的地)
(例 Haneda JAPAN) たいていは日本へもどられると思いますので日本の空港名を書きます。他国を訪問する場合は国名を書きます。
⑥ Purpose of Visit(タイに来た目的)
□Holiday (休暇) □Meeting (人に会う) □Business (商用) □Incentive (会社の慰安旅行) □Education (就学) □Conventions (国際会議や大会) □Employment (就労)□Exhibitions (博覧会・展示会) □Transit (乗り換え) □Others (その他)
※観光で来た場合はHoliday(休暇)にあたります。会社の出張ならBusiness(商用)を選びます。Education (就学)やEmployment(就労)を選ぶと就学ビザや就労ビザがないと入国許可されません。また、将来タイで暮らしたり事業をするために視察や物件を見に来た、とか学校を探しにきたという場合は、なんらかの証明書類があるか英語やタイ語で細かい説明ができないなら、下手に「商用」や「就労」「学校」などを選ぶと、質問攻めにされるので、Holiday(休暇)を選んでおいた方が無難です。
⑦ Yearly income(年収) ※1ドル120円と考えた場合。
□Less than 20,000US$(240万円以下) □20,000-60,000US$(240万円~720万円) □More than 60,000US$(720万円以上) □No income(定期収入なし)
■全体的な注意・ゲートで止められるケース
飛行機でタイに着いた一般的な旅行者でも、ツアーでない場合は、時々ゲートで質問攻めにされて立往生している人を見かけます。タイの入国審査ゲートでは係員によっては英語が通じない場合もありますし、語学が苦手な人の場合、英語で話しかけられて理解できない、という場合もあります。
出入国カードで揉める可能性が高いのは、未記入部分がある場合と、内容に矛盾がある場合が主です。
まず未記入部分があると必ず突っ込みを入れられますので、欄を埋めるようにして下さい。
次に、矛盾点がある場合ですが、たとえば裏面の「入国の目的」欄で、「就学」が目的になっているのに、就学ビザを持っていない場合は、入国が許されません。当然のことですが入国目的に合ったビザを持っていない場合は入国することができません。
ですので、これからタイで就職活動をする、これから学校の入学手続きをする、という場合などでビザ等がなく、証明する書類などもない場合は、とりあえず「観光」と申告しておいた方が無難です。日本国籍を有している場合、観光目的の入国であれば30日以内であればビザは不要ですので。